不帰ノ險や八峰キレット、剱岳北方稜線、北穂高~涸沢岳、奥穂高~西穂高岳、槍ヶ岳北鎌尾根などなど。
その中でも特に有名で(簡単かもしれない)メジャーな大キレット。
写真は大キレットの展望台、南岳小屋近くの獅子鼻岩からの眺めです。

南岳まで登頂したら、少し戻って天狗原経由で槍沢を下って帰ろうと思ってました。
もちろんいつかは大キレットを踏破したいと思っていましたし、あわよくば・・・とも思っていました。
しかし、いくら単独行が中心の私でも大キレットとなるとさすがに初めは経験者と同行したいという不安^^;
前回レポで南岳小屋までレポしましたが、直前まで悩んでおりました。
せっかく知り合い仲良くなった山仲間。この楽しい人たちともう少し山行を楽しみたい。大キレットも通過してみたいと思っていた。幸い日程と山小屋にもう1泊するだけの予算は持ってきてある。天気もいい。
よく考えてみよう。日本で最も険しい山々が連なる北アルプスの難所つったらそれはつまり日本でもトップクラスに難しい登山道ということじゃないか。
これはきっとこれからの登山人生で自信になるはずだ。
大キレット、
決断して、そう仲間に伝え同行することになりました(ノ∀`)
歓迎されました(笑)
K-5 + DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDM


大キレットの入口です。

急でザレた道を下っていきます。


何度もその絶景に圧倒される。
ここを下ってあれを登り返すのかーーーー!?ちょっとハンパねぇぞと。

急な鎖場を降りていきます。


この間、前をいく2人の単独行の男女と瞬く間に仲良くなり、いつの間にか5人組パーティーとなりました^^
降りてきた道を振り返る。
ぬおぉーーーー、あの道を降りてきたのかーーー

キレットの鞍部付近の稜線を行きます。
ここらは難易度は低いですが、だからといってあまり気を抜くと死にかねないので適度に緊張感は保ちます。


前に立ちはだかる長谷川ピークと北穂高岳に慄きながら歩みを勧めます。

長谷川ピークの登り。飛騨側を登ります。

長谷川ピークの核心部。
切り立った稜線を慎重に足場を確かめ、確保しながら進みます。

飛騨側(写真右下へ)を降りていきます。

長谷川ピークを超えながらも目の前に立ちはだかる北穂高岳を撮る(余裕があるかもしれない)自分。


通過中に仲間に言われたんですが、(さっき決断したばかりのw)初の大キレット超えにしては、あまり怖がりもせずにヒョイヒョイと岩場を進んでいく自分に、岩登りセンスあるかもねーなんていわれました(照)
確かに思ったほど怖くないと感じていました。自分は人よりあまり岩場を怖がらない人間みたいです。
しかし、あまり怖がらないでいられたのは、ほとんど無風に近い天候と濡れていない岩場だったからだと思いますので、僕の書いてることは鵜呑みにしないでくださいね。
「来年の今頃は北鎌歩いてるかもねー」なんて冗談交じりに言われましたが、さすがにそれはないw
A沢のコルにつきました。
休憩できるポイントですが、真上に絶壁があるので上からの落石には要注意。

A沢のコルから先はほとんど垂直に近い北穂高を登っていくことになります。

あ、でもヘルメットはあったほうがいいと思います。自分は着用してませんでしたが、キレット通過する人たちのヘルメット着用率はおよそ7~8割ほどでしょうか。
通ってきたキレットを振り返る。
左の大きく盛り上がってるのが長谷川ピーク。

途中の狭い道での休憩タイムのひとコマ。多分、この日キレットを通過したパーティーで一番、騒がしく呑気だったと思いますw

一番左の女性は初めての剱岳が長次郎谷を通って登頂したという猛者です^^;
この中じゃ自分が一番未熟なのかも・・・
急登をえっちらおっちら登っていきます。

次の核心部、飛騨泣きの手前。
北穂高岳の滝谷と呼ばれる大岩壁が迫ります。写真左上に北穂高小屋が見えてますよ。

さぁ見えてきた、第2の核心部、飛騨泣き

飛騨泣きをよじ登ります。鎖も足場も付けられてますよ。

飛騨泣き通過後も油断はできません。絶壁をトラバース気味に通過

このステップはありがたいですね。
クサリは補助的なものです。濡れてる日は怖い・・・

このクサリ場は割と怖い。
ルンゼ気味になっていて、落石が起こると逃げ場が・・・

手前二人がうちらの仲間です。
水色ヘルメットのコは体格的にも荷物量的(自分より遥かに重いザックだった・・・)にもハンデがあるので、励ましつつ登ります。頑張れ!

滝谷展望台前まできました。
ここらもちょっぴり休憩できる場所です。

滝谷展望台から見る北穂高岳。
この超弩級の迫力ある大絶壁は、写真じゃ再現不能と思います。度胸のある人は一度生で見ることをマジでオススメします(´∀`)

滝谷展望台から先は北穂高岳の東側斜面へ向かうように巻いていく感じの進路をとります。写真右上が北穂高小屋。

北ホまで200mの文字!
もちろん、距離じゃなくて高さだと思います。こんな道であと何mとか距離を言われても信用できませんw

北穂高小屋までラストスパートの垂直に近い道!
落石を起こさぬように細心の注意を払いつつ登ります。

小屋が見えてきたあぁぁぁぁぁーーーーーー!
大キレットの鞍部より明らかに薄く感じる酸素を必死に吸いながら登ります^^;

あともうちょっとだあぁぁぁっぁぁぁ!!!!

ついたあぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!

北穂高小屋の敷地についた瞬間、皆とハイタッチ。喜びを爆発させました^^

小屋前の展望テラスで大キレット通過を祝して、歓喜の乾杯!

その後、テラスで、小屋のなかの食堂で延々と語らいました^^
9/22午後に北穂高小屋にいたグループで一番騒がしい奴らだったかもしれません^^;
うるせーグループだなーと感じていた方はこの場を借りてお詫び申し上げます。スミマセンでした^^;
(もちろん、小屋の寝室でペチャクチャ喋るようなことはしてませんので念のため)

今回の大キレット踏破は、自分に明らかな自信をもたらしました。
これで来シーズンは重太郎新道経由の前穂高~奥穂高とかも挑戦しようかなと思います。。
このついた自信が油断にならないように気をつけなければいけないんですけどね(引き締め)
★大キレット備忘録
・次回通るときはヘルメットしよう
・風が強い日は絶対やめよう
・岩場が濡れている日は絶対やめよう
・通るなら南岳→北穂高岳がオススメ。北穂高岳を下るコースはかなり怖いはず。
つづけ!
K-5 + DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDM


私もうずうずしてきました、やはり山はいいものです。
来年行こうっと♪
今年はあと2回は行きたいけど厳しいかな・・・
ここにきて秋の速度が凄い勢いで速くなりました(原住民レポ)
今年は北穂しか行ってないんで不完全燃焼すぎます
近場登ろうかなー・・・
今週末辺り、涸沢は凄そうですね。
3連休の貸しテントは7月時点で予約ですでに埋まってたみたいで。
一夜にして紅葉が進み、一夜にして散ることもあるそうですね。
常念山脈系ならまだお手軽に登れるのでは^^
こちらこそご無沙汰しております。
まさかの突発的槍穂縦走とでしたが^^;天候と仲間に恵まれて今までにないくらい充実した山旅でした。
天狗原あたりも今度槍に行くときは寄ろうかなぁと思っています♪
初夏の天狗池は雪に埋まってるらしいので夏後半以降でしょうね。

9月17日に上高地〜涸沢テント泊、18日に涸沢〜北穂〜槍ヶ岳でした。
生まれて初めてのソロ登山なのに、初日から天候悪く、テントはベチョベチョ、北穂登る頃は快晴だったのに、大キレットに足を踏み入れた途端、濃霧で視界不良、強風に大雨、飛騨泣きやら長谷川ピークってどこだよ!って思っているうちに南岳に着きました(その後南岳小屋の関係者と思われる方から小言を言われてイラッと来てしまい、意地になって1時間半かけて槍ヶ岳テント場でさらにしんどいテント泊に)。
いま帰りのバスでコメント書いてます。
すんません、結果的にあまり参考にはなりませんでした(笑)
ご参考いただきありがとうございます。
そうなんですよね、大キレット検索すると当ブログがだいたいTOPに来るみたいで検索ワード1位は常に大キレットなんです^^;
強風と大雨でよくご無事で通過されましたね。長谷川ピークのHピークの文字は私も見逃しました。
テント泊装備でそのお時間で槍ヶ岳まで行かれるとはかなりの健脚のようで恐れいります。